【湯の町エレジー】

湯の町エレジー:作詞:野村俊夫、作曲:古賀政男、唄:近江俊郎 昭和23年(1948)9月リリース。トータルで100万枚近く売れた、昭和20年代最大のヒット曲の1つ。  名手・近江俊郎にも、出だしの低音が歌いにくかったようで、20回近く録り直したと伝えられています。  NHK「素人のど自慢大会」の大人気曲でしたが、「月淡く」の「つ〜」のところで音を外してしまい、そこで鐘1つとなる者が大半でした。  近江俊郎は、武蔵野音楽学校(現在音大)中退後、昭和11年(1936)にプロ歌手になりました。  戦前はヒット曲に恵まれませんでしたが、戦後、この『湯の町エレジー』の大ヒットにより一躍スターダムに。その後『悲しき竹笛』『山小舎の灯』『南の薔薇』『別れの磯千鳥』などのヒットを飛ばしました。  昭和29年(1954)に映画監督となり、兄・大蔵貢が社長を務める新東宝で『坊ちゃん』シリーズなど多くの作品を手がけました。  昭和50年代からテレビで歌番組の審査員などを務め、人気者となりました。歌手・映画監督・テレビタレント時代を通じて、明るい人柄で多くの人に親しまれました。  平成4年(1992)7月5日没、享年73歳。